掲載する数値は、国土交通省など公的機関が公表するデータに出所を明記しています。 編集方針
見積もり・業者選定

ウレタン防水の見積書・見積もりの取り方

見積書と電卓を手元で確認する様子

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この記事は約 4 分で読めます

見積書を評価するときにまず見る3つのポイントと、内訳(材料費・労務費・仮設費・諸経費)の考え方を整理します。特定の業者を評価・推奨する記事ではありません。

見積書を評価するときにまず見るのは、金額そのものより数量・仕様・内訳が明記されているかどうかです。この記事では、ウレタン防水の見積書を確認するときの着眼点を整理します。特定の業者の評価・推奨は行いません。

見積もりを取る前に決めておくこと

複数社を比較しやすくするために、見積もりを依頼する前に条件をそろえておくと後の比較が楽になります。

  • 対象範囲(屋上のみか、ベランダ・バルコニー等も含むか)
  • 下地補修の要否を含めて依頼するか
  • 密着工法・通気緩衝工法のどちらを想定するか、指定するかしないか

工法の違いはウレタン防水とアスファルト防水・シート防水の違いを比較で整理しています。

見積書でまず見る3つのポイント

確認項目見るポイント
1. 数量面積(㎡)が記載されているか。図面や実測に基づく数量か、根拠が分かるか
2. 工法・仕様「ウレタン防水工事一式」だけでなく、密着工法・通気緩衝工法の別、トップコートの有無等が明記されているか
3. 保証内容保証の対象範囲・保証期間・保証開始日の記載があるか

数量と仕様が明記されていない見積書は、他社との比較が難しくなります。一式表記のみの場合は、内訳を出してもらえるか確認するとよいポイントです。

内訳の読み方(建築系工事・仮設工事・諸経費)

大規模修繕全体で見ると、工事金額は建築系工事だけで構成されているわけではありません。

総工事金額に対する工事区分の内訳(全体・n=818)
020406080100建築系工事60.3%仮設工事22.8%諸経費①(現場管理費等)9.5%その他3.8%設備系工事1.6%外構・付属施設1.3%諸経費②(瑕疵保険料)0.8%

出典令和3年度 マンション大規模修繕工事に関する実態調査(国土交通省・集計対象 n=818)(国土交通省の公表データを加工して作成・総工事金額に対する工事区分の内訳(全体))

国土交通省の実態調査(令和3年度・集計対象818件)によると、総工事金額のうち建築系工事はおよそ6割、仮設工事(足場等)がおよそ2割強を占める構成です。屋上単独のウレタン防水工事を依頼する場合でも、足場の要否によって仮設費の扱いが変わるため、見積書のどの部分が防水工事そのものの費用かを確認すると内訳が読みやすくなります。

相見積もりを比較するときの視点

  • 同じ数量・同じ仕様(工法・トップコートの有無等)で比較しているか確認する
  • 金額差が大きい場合は、その理由(仕様の違い・数量の違い・保証内容の違い等)を業者に確認する
  • 一式表記だけの見積もりは、内訳を出してもらったうえで比較する
特定の業者の評価・推奨はこの記事では行いません

金額差が生まれる理由の整理までがこの記事の範囲で、「どの業者を選ぶべきか」という判断はしていません。総会で住民に説明する根拠は、仕様をそろえた比較結果と、業者からの回答を材料に組み立てる形になります。

労務費の水準と見比べる

積算カリキュレータはウレタン塗膜防水に未対応です

[積算カリキュレータ](/tools/sekisan/)は、参考歩掛り資料(第9節 防水)に収録されているアスファルト系4工法とシーリングに対応していますが、ウレタン塗膜防水の歩掛りはこの資料にないため計算できません。ただし防水工の労務単価(円/日)自体は工法によらない共通の数値のため、[労務単価データベース](/data/roumu/)で地域ごとの水準を確認する材料には使えます。

よくある質問

見積書に「防水工事一式」としか書かれていません。問題ありますか。

数量や仕様の内訳が分からないと、他社の見積もりと比較しづらくなります。内訳を示してもらえるか、業者に確認することをすすめます。

積算カリキュレータでウレタン防水の見積もりが妥当か判定できますか。

現時点では対応していません。カリキュレータが使う歩掛り資料にウレタン塗膜防水のデータが収録されていないためです。防水工の労務単価(円/日)自体は工法によらない共通の数値のため、水準を確認する材料としては使えます。

相見積もりは何社くらい取ればいいですか。

具体的な社数の基準を示す公表データは、当メディアの一次データ資産にはありません。仕様をそろえたうえで複数社を比較する、という考え方の整理に留めています。

この記事で解決しないこと

  • この記事は見積書を読むための一般的な着眼点を整理したもので、個別の見積もり金額が適正かどうかを判定するものではありません
  • 積算カリキュレータは現時点でアスファルト系4工法とシーリングに対応しており、ウレタン塗膜防水の労務費理論値は算出できません
  • 特定の業者の評価・推奨はこの記事の範囲外です

参照した資料

一次資料 令和3年度 マンション大規模修繕工事に関する実態調査(国土交通省・集計対象 n=818) (国土交通省の公表データを加工して作成)

一次資料 国土交通省「公共工事設計労務単価」(各年度) (国土交通省の公表データを加工して作成)

この記事のトピック ウレタン防水見積書見積もり

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見積書は数量・単価・工法名が独立して書かれているかを確認します。あわせて建設業許可・技能検定という資格制度の一般的な仕組みを整理します。特定の業者・資格保持者の優劣は判定しません。

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